桜の花が舞う頃に


声が聞こえてすぐに立ち上がる。


少しずつ冷たくなる風は間もなく冬が来ることを教えてくれる。


ベンチから立ち上がり、深々とお辞儀をした。


なぁ美麗。

ごめんなごめん...本当にごめん..


こんな兄ちゃんで本当にごめん。


でもこれしかないんだ。

お前が何も知らずに幸せになる方法は。


怨んでもいい、憎んでもいい。


ただ親父が大好きだった美麗に

こんな事は言えないんだ...


この、今目の前にいるコイツが

お前と血が繋がっているなんて...


「単刀直入に言います。美麗と別れて下さい」