桜の花が舞う頃に


愁夜さんが驚いた顔で私達を見る。


「分かっただろ?」


お兄ちゃんの言葉に愁夜さんはこくんと頷く。


どういう事なの?

さっぱり分からないよ!!

「さ、帰るぞ」


お兄ちゃんが強引に腕を引っ張る。

「ちょっと待って!愁夜さ」

後ろを向いても愁夜さんはただ私達を見ているだけ。


「お兄ちゃん!!教えてよ!!どういう事?私の苗字と愁夜さんに
一体何の関係があるの!?」

「お前は知らなくていい、知る必要はない」


エレベータで上に上がっている間も
家に着くまでも

何度も同じ質問をしたけれど、お兄ちゃんは無視で。


「お兄ちゃん、教えて!」

必死にお願いするけれど

「お前に話す事じゃない!!」

そう吐き捨てて部屋のドアを閉めた。