桜の花が舞う頃に


いつの間に受付をすませたのか、陸斗先生が
私達の前に立っていた。


「すみません、先生こんないい所に泊らせてもらって・・」


お辞儀をすると


「あー別にいいって、ここ、俺のばあちゃん経営してるし」

「は?」

「あれ、真姫お前、説明してないのかよ」

「えーだって。あんた、こんなとこ似合わないし」

「それ、関係なくね?」

「それよりもいいのか、挨拶しなくて」

「あぁ、いいんだよ。後で来るって言ってるらしいし」



もしかして・・


「海咲先生も知ってたんですか?」

上を見上げると

「あ、あぁ。まぁね」

視線を合わせる事無く、そう答えた。


チクン、

また小さなトゲが刺さる。




「じゃあお前らはこっち」