「祐希ー!
置いてくよー?」
気づくと美空がカラオケの入り口で頬を膨らまして待っていた。
イヤ〜
その顔は反則ですよ。
襲われても文句言えねぇぞ?
なんだかんだ考えながらようやくカラオケの中に入った俺。
かなりの重症だな………
「受付済ませといたよ。
部屋は………
2階の207号室だって。」
めぐが受付を済ませ俺らに言った。
「よし!
早く行こっ☆
今日はガンガン歌いまくるぞっ!」
美空とめぐが先頭になってエレベーターに乗り207号室に入った。
中に入ると少し豪華なつくりになっていた。
座ると体が沈むソファー
木製でピカピカに磨かれたテーブル
電球が何個もついた小さいシャンデリア
大画面で写りのキレイなテレビ
なのに激安のカラオケ
ここは別世界に見えてくるな……
とにかく座る事にした俺らはテーブルを囲むようにドアに近い方から直人、めぐ、美空、俺と座った。
めぐと直人は早速デュエットを歌うことにしたのか2人で歌う曲を決めている。
美空はドリンクを頼むためかメニューを見ていた。
「祐希は何か頼む?」
「う〜ん……
じゃあコーラで。」
「めぐと直人クンは何か頼む?」
「私たちは後でいーや☆
美空たち先頼んでいいよ!」