「お前らに何が分かんだよ!!

俺は今の美空ぐらい傷ついた。

たしかにやり過ぎだったかもしんねぇ。

でも最後まで信じてたんだ……。

裏切られるキモチお前らには分かんねぇだろ!」




私………のせいか。
私が孝ちゃんをずっと苦しめてきてたんだ……。



1番最低だったのは私なんだ……。



孝ちゃんじゃない。






私が……………




「ホントに美空があなたを裏切ったの?」



「えっ……?」



「よく考えてみなよ。

この前あんたが祐希に勝負を挑みに来た時だって美空は最後まであんたをかばったんだよ…?」



「えっ……
ホントなのか?



美空………」




たしかに私は孝ちゃんをかばった。


だって孝ちゃんはホントはすっごく優しい人だもん……。



「ホントだよ。

だって孝ちゃんは決して悪い人じゃないもん……。

優しくて私を守ってくれたヒーローみたいなもんだもん……

あの時孝ちゃんの傷ついた顔を見たときホントに辛かった。


私が孝ちゃんにあんな顔させちゃったんだって………


ごめんなさい……

約束破っちゃってホントにごめんなさい!」



「美空……」



「俺こそゴメンな。
こんな怖い思いさせちゃって……」



そう言って孝ちゃんは何度も頭を下げてくれた。



孝ちゃんは決して悪くないよ……


私のせいなんだから文句言えない………



ホントにゴメンね……










孝ちゃん……………