俺は満員電車を降りて、駅から学校に向かって歩いていた

「よっ、どらやき!」

後ろを振り返る必要も無い、後ろから首に手を回したのは親友の「若松 カイ」だ

「よっ、今日は遅刻しなかったな」
「俺が毎日遅刻するみたいじゃないかよ」

実際、コイツは週に3回くらい遅刻する

「そういえば今日は転校生が来るんだったな」
「そうだな」

カイは俺よりも先にその話を出した

「なぁ、俺達のクラスに来たらいいよな?」
「そうだよな、でも5クラスで一番人数少ないから可能性は高いな」

ちなみに俺達のクラスは2年B組だ

「もし、俺達のクラスだったらどうする?」
「いや、どうするって、いきなり何もやんねーよ、飲み会でも開くってか?」
「それだ!」
「馬鹿かお前は・・・」

そんな会話をしながら、俺達は校内に入った