ミディアムボムの髪を揺らし、私は走る。


『澪く~ん!!!』


200m先まで聞こえるんじゃないかって自分でも思うほどの声を出すと、


「・・・朝から五月蝿いんですけど。」


「澪君♪」


私のボーイフレンドの澪君がやってきた♪


「・・・彼氏になった覚えないんですけど。」


「すごいねぇ、私の心読めちゃうんだぁ」


「・・・声に出してるし。」


えっ、そうなの?!

咄嗟に口を押さえる。


「・・・はぁ、先行きますね。」


「あ、待ってよぉ~!」