「もう来ないのかと思ったじゃん!」 「ごめん、ごめん」 あたしはアカリに謝りながら席に着いた。 「そういえばさ、彼氏にバレなかった? ハセからのメール」 アカリが言ってるのは多分、ハセ君がノートを返したいって送ってきたメールのことだろう。 「うん、そのことなんだけどね、後で話すよ」 あたしの言葉にアカリは何かを感づいたのか、「わかった」と言ってそれ以上その話に触れてこなかった。