あたしはアカリにノートを渡した。 「ありがと~!! 恩にきります!!」 「はいはい(笑)」 そう言って席に戻ろうとするあたしに、 「イトウ(あたしの名前)、俺にも見して」 同じクラスのハセ君が話しかけてきた。 でも不思議だった。 成績優秀のハセ君がバカなあたしのノート見せてなんて。