驚いた顔をして、あたしの方に走ってきた。 「・・・・・」 あたしはハセ君に顔を見られたくなくて俯いた。 「言えよ? アイツにやられたんだろ?」 優しい口調のハセ君。 あたしは静かに頷いた。 そして少し間があいた後、 「傷の手当するから、家来れるか?」