蒼白い月――



パパの寝息があたしの精

神を安定させる。



【グスッ…TUN…グスグス

あたし…モウ…ダメ…助けて

…ぅぅっ……】



明日がくるのが恐怖だ。



【TUN…逢いたい…。

今どこにいるの?…ズキン

来て欲しかった…のに…

ズキズキ…どうしていつも

いつも…大事な時に来て

くれない…の……グスッ】



布団から嗚咽が漏れる。



プルルルル~プルルルル



【ドッキン!!!】



深夜12時の電話の

着信音が部屋に響き渡る。



【こんな時間…

もしかして!!…キュン…】



TUNだと確信した。


ソッと布団から出た。


パパが眠っているのを確

認した。



【…ドキン…ドキン…ドキン】



《……モシモシ》




ずっとずっと待ってたよ

TUN――――