プルルルル~プルルルル



【ドッキン!あっ…

TUN…かも?……キュン】



朝と夕方に電話をするの

が日課になっていたが

今朝は咲が来たのでまだ

だった。


《もしもし?》


『TABASA?

今平気か?』



【キュン…ぁあ…TUN…】



《あっ…今…お客が来て

て…》


後ろから咲の視線を

感じる。


「私だったら気にしない

で~」


調子いい咲の声がした。


《ごめんね

また後でかけ直すね…》


『おーそうか!じゃあ

電話待ってるな~』


ほんの数十秒の会話。



「もう切ったの?私の事

なんて気にしないでいー

のに?…まさか?彼?」



【ドキッ…】



《…違うよ!》




パパの代わりに監視され

ているようだ――――