約束の時間から1時間が

過ぎた。



【もしかして…事故?】



何度かけてもTUNの

携帯は繋がらない。


手が冷たくて痛い。



【もう少しでくるよね】



とうとう

クリスマスツリーの下で

独りぼっちになった。



【TUN…どこにいるの?

お願い早くきて…グスッ】



初めて

逢った日を思い出す。



『『遅れてごめん!』』



【きっと…

あの日と同じ笑顔で

くるよね……TUN?】



ちょっとだけ身体が熱く

なった。




頭の上でキラキラ輝く

ツリーが不安を和らげて

くれる――――