《ただいま…》


パパの実家に帰った。


[マァマ~!!]


チビ太が笑顔で出迎えて

くれた。


《チビ太いい子してた?

ただいま~》


ギュッと抱きしめた。



【あぁ……チビ太……】



母親がパパ以外の人を好

きになってるなんて

この子は知らない…。


チビ太の可愛いさが

愛しい。



「TABAちゃんお帰り~

試験頑張ってね!」


パパのお義母さんも何も

知らない。



胸がいっぱいになる。



「おい!実家にいなかっ

たじゃねーかよ!」



【ギクッ!!】



《留守電聞いたよ!ごめ

ん~2階の部屋にこもっ

てて気付かなかった…》


「本当に実家にいたのか

よ?遊んでたんじゃ

ねーの?」


パパの追究が止まる事は

ない。


「もう止めなさい!

TABAちゃんに嫌われ

るわよ?!」


お義母さんに助けてもら

った。




それからパパは何も言っ

てこなかった――――