水風船をぶら下げた右手でグーを作り、胸元をドンドン叩きながら、やっとのことで、掠れた声を絞り出す。
「ハ、ハルカ……。告白って、今日、今からここで!?」
食道をごろごろ胃袋へと降りていく、リンゴ飴の痛いような感覚にむせ返りながら、
私は、ハルカの顔を驚きを込めて、マジマジと見つめ直した。
まるで。
幼い少女のような、丸みを帯びた白皙の頬。
その、白すぎるほどに白い頬が、ほんのりピンクに染まっている。
私を見つめ返してくる、長いまつげに縁取られたライト・ブラウンの大きな瞳は、決意を込めたように、揺るぎない。
腰に届きそうに長い、明るい色合いのストレートの髪を、夜風がフワリとなぶって通り過ぎていく。



