「肝心な用件を忘れていた。亜弓、週末時間あいてるか?」 「え? ああ、今週末は実家に帰る予定なんだけど……、何か、用事があったの?」 「そうか、実家に……。じゃあ、仕方ないな。今度にするよ」 そう言って、少し肩をすくめると、直也は又食事に戻ってしまった。 「え、なに、何? 気になるなぁ、言ってよ」 「ああ。ちょっと、家の両親が、会いたいっていうもんだから」 はい!? 「ご……両親って、直也のご両親!?」 「そう。でも用事があるんだから、又今度で良いよ」