大きく息を吸い込み、息を止めて。 私は、背筋をしゃんと伸ばして、頭を真っ直ぐ上げる。 「うん。 玉砕覚悟で行って来るね!」 私を待っている、あの人の元へ。 大好きな、あの人の元へ。 せいいっぱいの、この思いを届けるために。 今、 私は、一歩、足を踏み出した。 ―了―