好きだと、言って。①~忘れえぬ人~



あーちゃんへ。


わたしは今、この手紙を病院のベッドの上で書いています。


昨日の発作の時、死なずにこうして生き長らえたのは、きっとこの手紙を書くために神様がわたしに下さった、最後のプレゼントなんじゃないかと思います。


あーちゃんがこの手紙を読むとき、


きっと、わたしはもう、この世にはいないでしょう。


でも、わたしは、自分の人生を不幸だなんて思っていません。


私には、あーちゃんという、一番の友達がいて、


浩二君という、一番大好きな人がいて、


そして、かけがえのない、大切な思い出があったから。