「他にも何か必要なものある? 売店にあるものなら、一緒に買ってくるけど?」 「ううん、大丈夫。……あーちゃん」 「うん?」 「ありがとう」 「どういたしまして」 私に向けられた、零れるような笑顔。 そして、『ありがとう』の言葉。 それが。 私が、ハルカと交わした、最後の言葉になった――。