心の奥が、痛い。 ハルカは、一番大切な、友達。 伊藤君は、一番大好きな、 大好きな、人――。 ハルカと伊藤君。 私には、同じくらい大切で、同じくらいに失いたくないもの。 どちらかを、選ぶことも、切り捨てることも、出来ない。 だから、きっと。 この胸の痛みは、そんな私への天罰だ。 好きな人に『好きだ』と告げる勇気を持てなかった、 一番、自分が傷つくことが恐かった、 不甲斐ない私自身が自ら引き寄せた天罰。