体中が、熱い。 手も、足も、胸も、背中も。 頭のてっぺんから、足のつま先まで。 全身に走るのは、痛みをともなう灼熱感。 私は、動くことさえままならず、ただ力無く横たわっていた。 ぜいぜいと、荒い自分の呼吸音だけが、世界の全てを支配している。 息が苦しい。 目が開かない。 声が出ない。 ――ああ、きっと。 バチがあたったんだ。 ハルカを、 直也を、 そして。 自分自身の心を、欺いた、バチ。