「キャアッ!」

「次、絢になんかしたら許さないから」

「あんた…あぁ。佐久間先輩の元カレかぁ」



渡瀬くんは口角を上げて、不敵な笑みを見せた。

そして、隆平くんに近づいた...



「あんた、未練あんの?」

「はぁ?」

「なーに元カノ守ってんだよ」



それだけ言うと彼は校舎のほうへと消えていった。



「絢!大丈夫?!」

愛莉が涙目になりながら飛びついてきた。


「ゴメンね?アタシ…グスッなんも出来なくて…」

「愛莉ありがとう。いいの…」


愛莉を励まし、私は隆平くんを見る。

すると、自然と目が合った。