てのひら





「…?」




私の視線を感じたのか
彼方が私のほうを見た。




しまっ…。



思わず視線を逸らせた。
そんなことをした自分もびっくりしたけど、今は彼方に
見つからないで欲しかった。





キラキラしている彼方が
眩しくて




眩しくて嫌だったから。