「寝たか?」


もう一回、聞いてみる。


やっぱり反応はなかった。



俺に背を向けて寝ている柏木の顔は見えないけど、長いきれいな髪が目にはいる。


きれいな髪してんな。


俺は柏木のきれいな髪に誘われるように髪に手を伸ばしていた。



「ん・・・。」


俺は柏木を起こしたかと思って急いで手を離した。


柏木の寝顔が俺に向けられる。



・・・ただ寝返りをうっただけらしい。


二回目の柏木の寝顔だったけど、一回目の時は不安で仕方なくて見る余裕なんてなかったけど今は安心して寝顔を見ることができる。



かわいい寝顔してんな。