二人きりの保健室に木々の隙間から優しい木漏れ日が差し込む…。


時計の針の音が私の鼓動のリズムに合わせて心地良い音を奏でてくれていて、私と先生はベッドの上で肩をくっつけながら話す事にした…。



「もうすぐ文化祭だな」



「うん!凄く楽しみ!」



そう、もうすぐ文化祭の時期…。



先生と付き合ってから初めての文化祭…。



去年は沙織と回って楽しかったけど、何か満たされない文化祭だった。





今年は沙織に加えて孤児院の皆が一緒に回るから絶対に楽しくなると思う…。




けど、やっぱり心のどこかで先生と一緒に回りたいっていう気持ちもある。



無理な願いだけどね…。



私と先生は学校では教師と生徒…。



この関係はバレてはいけない…。



堂々と彼氏って言ったりデートは出来ないけど、それでも一緒にいる事を選んだのは私…。




今はちゃんと我慢しなくちゃ。







私と先生がずっと一緒にいることができる未来を造るために…。



どんなに先生が他の生徒からモテたって私は先生を信じる…。



そう心に誓った先生との時間はゆっくりと過ぎていった…。






もうすぐ文化祭が始まろうとしている…。