先生の優しい言葉が痛いくらいに胸にささる…。




「あのね…先生が我慢してる事は本当はずっと前から分かってたの。でも、どうすればいいのか私には分からなくて…」



…実はずっと悩んでいたこと。

私が子供だから先生に我慢をさせててどうしようって…。


もしかしたら離れてしまうんじゃないかって。



すると、先生は優しい目を私に向けてくれた。



「確かに我慢してないかって言われたら我慢はしてるけど、それはお前の事を大事に思ってるからだよ」



「え…?」



「お前の心の準備が整って俺がやったみたいに澪が向かって来れる時まで待ってるって決めたんだよ…。だから焦るな…。お前のペースでゆっくりと俺がいる所まで来ればいいんだから」



先生の優しい言葉が心に溶けていく…。



「先生。早く大人になれるように頑張るね…」



「別に頑張る必要はないよ。俺や色々な人と触れ合ってゆっくり大人になれ…」



そう言って先生は私の頭を優しく撫で、微笑んでくれた。




ありがとう、先生…。




早くあなたとつりあえる素敵な大人になれるようにするからね…。