私はとりあえず先生が待っているはずの保健室へ急いだ。



「失礼しま・・・っ!」


私が保健室に入った瞬間、誰かに腕を引っ張られて、その人の腕の中へ・・・・・。



私にそんな事をする人はこの人しかいない・・・・・・。



「先生」



「ん?」



「人来ちゃうよ?」



「誰もこねーよ」



保健室には保健の先生が何故かいなかった。



「保健の先生は?」



「出張」



「でも具合悪い人とか来るよ?」



「大丈夫。具合悪い奴は保健室に寄らないで帰れって言ってあるから」



そういって先生は私の後ろにある保健室の鍵を閉めた。



「これで大丈夫だろ?」


もう…先生には叶わないなぁ…。



「で、私を呼び出した理由は?」



そう、わざわざ学校で私を呼んだ理由が知りたかった。



「寂しかった?」



「え…?」



「俺が色々な女子に囲まれてて、俺に近づけなくて」



先生は私を見てニヤッと笑った。



「べ、べつに寂しくなんかないもん!」