「はる君?」 後ろに顔だけを向けて言う。 「俺がやってあげる、前向いて」 首にかかっていたタオルを私からとる。 ドキンっ――心臓が…うるさい。 私は言われるがままはる君の 方に向けてた顔を前に向けた。 上の方からタオルでゆっくりと、はる君が私の長い髪の毛をふいていく。 「髪の毛……のびたな。」 後ろで手を動かしながら言った、 はる君のその言葉に少しドキッとした。