【完】ポケット-幼なじみ-





「…はる君?お風呂ありがとう」






お風呂から出て返事が無く、焦って辺りを見渡すと



はる君がソファーで横になっていた。








「……は…る君…?」










近くに行って見るとはる君は

寝息を立てて寝ていた。






その顔がカッコ良くて少し見とれてしまう。







…そうだ、風邪引いちゃう!!




そう思って近くにあった上着を持って来てかけようとすると、




私の腕を掴んでぐい、っと引っ張った。










急だったからバランスを崩して倒れそうになる。






その弾みではる君の胸に飛び込む。










「何?はるく――――」






恥ずかしくて急いで

離れようとするとはる君は

自分の方にさらに引き寄せた。








いきなりの出来事にドキッと心臓がはねて顔が真っ赤に染まった。