【完】ポケット-幼なじみ-






「――え?」







一瞬、何がおこったのかわからなかった。










理解出来たのには数秒、かかって


ぎゅっと力強くはる君の


腕に包まれていた――――。













「――大丈夫。」












そう言ってはる君は




私の背中を優しくさすった。











「……うん……」








ゆっくりと小さく頷いた。











ぎゅうっと腕に力を入れると

シャツ越しにはる君の体温が

伝わって来た。