せっかくおろした髪の毛を

はる君は私の耳にかけ直した。





ちょっとだけはる君の指が


触れた耳が熱を少しだけ持つ。







はる君を見ると私がさっき

落としてしまったノートを

拾って真剣な顔でノート見ていた。






「合ってるよ。やったじゃん」


と優しく微笑む。




「…ホント!?ありがとう、はる君!」





嬉しさのあまり近くにいた

はる君にぎゅっと抱き着いてしまう。






わわ……自分…なにやってるんだろ……






……今更ながら…恥ずかしい。





「ご、ごめん」




慌ててそう言いぱっと離れようとするとはる君は自分の腕に力をいれた。






――――えっ?



…抱き…しめられてる?





ちょっとだけ、顔をあげてはる君を見た。