【完】ポケット-幼なじみ-






片付けを終えたはる君は再び勉強を再開する







「はる君……」







「――ん?」









「………一緒にやってもいい?」









「…ん。おいで。」











はる君はそう返事してテーブルの上にあった荷物を床にまとめて置いた。












バッグの中から勉強道具を取り出しはる君と向かいあって座る。








数分後―…





「―――――うーんー…」





と数字が沢山書いてある

数学の教科書と睨めっこ。





手が全くと言って良いほど進まない。





「―――――――うーん……」





「分数式の約分は分子と分母を

 因数分解してそれぞれに

 共通な因数を約分するだけ。」




「…へ?」




びっくりして変な声が出てしまった。





前を見るとはる君が

私の教科書をみながら言った








―――てか――顔近いよ………





――――――――ドキン








 はる君、――教えてください。


 はる君といるとドキドキ

 してしまうんです――――、


 なんですか?この鼓動は――