【完】ポケット-幼なじみ-




多少荷物をバッグに詰めて

はる君の家のチャイムを押そうとしたら

ガチャ、と突然玄関のドアがあいた





「はる君!!…びっくりした……。」





「丁度、俺も今から呼びに行こうとしてた。」





そういいながらはる君は入ってという指示をする




「………おじゃまします」





「もう、慣れてるでしょ。」




とはる君は笑った。







リビングに入りソファーに座らせてもらう。







「はる君………ご飯どうする?
 ………食べたいものある?」






「今日、俺作るよ。歩夢こそ何食べたい?」





そう言われてしばらく考える。






「……………オムライス」





「そんなんいくらでも作れるけどいいの?」





「うん、オムライスが良い!だってはる君のオムライスは美味しいだもん。」





「了解。」




そう言ってはる君は折りたたみ式の少し小さなテーブルの上で宿題をやり始めた。