【完】ポケット-幼なじみ-



そのあとはる君の自転車で帰ると


家のテーブルには朝は無かった


紙みたいなものがあった。






「なんだろ………」






と手に取るとお母さんの字の置き手紙だった。









『歩夢へ。今日から隣の家の
水瀬さん所の夫婦と私達二人で
二泊三日の旅行に行ってきます。


ご飯等は、陽斗くんと協力して
二人で仲良く作って下さい。

        お母さんより』







な、…なんて自由な人達なんだろう……






まあ、お母さんたちは仲良いからこういうことはしょっちゅうあるんだけど……。








どうせなら私も

連れていって欲しかったよ……









そう思いながら階段を上り制服から私服に着替え隣のはる君の家に向かった。