「…な、なんでそうなるの?」 一生懸命、否定する私を無視してはる君は時計を見た。 「あ、もう時間。早く行くぞ。 もたもたしてたら遅刻だよ」 と私の横を通り過ぎていくはる君。 その、はる君の大きな背中を私は少しだけ早足で追いかける。 ぶつぶつと私は文句をいいながら二人で階段をおりていく。