【完】ポケット-幼なじみ-






「でも…私…」










そこまで言うとはる君はいきなり私を引き寄せた。












「は、…はるく…ん……?」












「あんま余計なこと…考えんな

 ………わかった?」







そういってはる君は私に答えを求めた。






私ははる君の答えに対して一応頷いたけれど。








「……でも…っ、
 真井さん、多分
 はる君のこと全力で
 手に入れようとしてるから…」







そこまで言って私ははっと口を閉じる。










…ばか、私。何言ってんだろ…









「……から?何?」







クスリ、とからかうようにはる君は笑い出す。









「な…なんでもないです」







そういって、側にあった布団を頭から被ろうとしたらはる君の手によって、止められた。