「……ふぅ」
ホッとしたのもつかの間。
――――――――ガラッ
「失礼します」
聞いたことのある、その声は私の身体を強張せる。
「――蒼井さん、
そこに…いるんでしょう?」
声が……掠れて出ない。
すると布団の中にいたはる君の
暖かい手に私の手が包まれる。
「……大丈夫。」
はる君は小さくそういった。
はる君に大丈夫、って言われるとなんだか…ほんとうに大丈夫な気がする。
「……なに?」
カーテン越しに言うと真井さんはカーテンを開けて、私がいるベッドまで来てベッドの上に座った。
そして、次の彼女の言葉は私を混乱させた。