俺は、頬にキスを落とす。 「……っ」 歩夢はぎゅっと目をつぶっていた。 一回、動きを止めて身体を起こして口を開く。 「……拒まないの?」 多分このままだったら、止まれなくなるから。 「止まれなくなるから 逃げといたほうがいーよ?」 俺がそういったのにも関わらず歩夢は 「私…もはる君…不足……だよ」 そういって俺の手に指を絡めた。 俺はもう一度歩夢を押し倒した。 「……キス、していい?」 手を繋いでない方の手で歩夢の唇に触りながら言った。