そういって 保健室の前にあった椅子に 腕を組んで座っていたのは ―――――戸塚先輩だった。 こっちをみる戸塚先輩は何故か濡れていた。 スッ、と黙って椅子から立ち上がって髪の毛から水を滴せながら、俺の方に近付く。 俺の隣に来ると 「…好きな女、一人 守れないくらいだったら ――俺がお前から奪うから。」