―――――――ザァー…










雨が強まる。








これだけ、さがしてもいない。












まさか、と思い目に留まった階段を駆け上がり、扉を開ける。













「――やっぱり、な」

















屋上の扉を開けて外を見たものの誰もいるはずもなく、空から降ってくる雨が地面に弾く音があった。


















重い扉を閉めて、校舎内でまだ探せてない最後の場所、保健室に急いだ。















「……………………遅せぇよ。」