――――――ボスン、 と気持ちが晴れないまま家に帰りベッドに飛び込んだ。 「……もう…っ!!」 ボスボスと怒りにまかせて枕を叩く。 「せっかく近かったのに、な…」 ぶつぶつ、と真井さんに対しての怒りを言葉にしていく。 「ぜーったい、仕組んだよ…ぉ」 枕を叩くと同時にベッドの軋む音が耳に入って来るけど今はそんなことどころじゃなかった。 「歩夢ーっ」 下からお母さんに名前を呼ばれ、はーいと返事をして下に降りた。