「……よ。」 そのまま俯きながら言う。 「私のものでもないけど、 ほんとは触ってほしくない。 ほんとは一緒にいっぱい 話したいし限界……だよ。」 言い終わるか終わらないかという微妙なとこで、ばさっと持っていた授業バッグを落としながら輝くんの胸に飛び込んだ。 輝くんが目に涙がたまった私の顔と身体を引き寄せたから。 「……泣いていーよ。」 そういう輝くんは優し過ぎて私は輝くんの優しさに甘えて泣いた。