「…だから、撮影終わったら 暫く――――活動しない。」 きっぱりと言われてやっと理解する。 数秒、無言になってから 「え」 と驚いてガタタタと席を立ち上がった。 一斉にクラスの皆が私をみる。 「蒼井さん、今の ところ理解出来なかった?」 女の国語の先生がチョークを右手にしながら、眉毛を下げて私に言った。 「……だ、大丈夫です。」 落ち着きを取り戻してから椅子に座るとくくくっ、とはる君がお腹をおさえながら笑っていた。