【完】ポケット-幼なじみ-






想像もしていなかった言葉に








また私の心臓は反応してしまう。












……はる君が私を…求めてた?







………それは、なんで?







その言葉は口には出せず胸の中の引き出しにそっと閉まった。










抱きしめられている力が強まる。







「歩夢は一日でも俺と
 会えなくて
 さみしくなかった……?」





甘い声を出しながら言う




はる君に胸がきゅんってなる。








「平気だよ……。」






ここで強がってしまう私は可愛くない。







本当は全然平気なんかじゃなかったくせに。








「俺は…歩夢いなきゃやだ。」







耳元ではる君が囁く。









…………熱があるから?







……なんで…さっきから期待してしまうような言葉ばかりなの?








聞きたかったけど、それもやめた。