【完】ポケット-幼なじみ-




「……どうしよう」





二人きりになった瞬間、急に不安になる私。







さっきから同じ場所を行ったり来たり繰り返してばかり。








「とりあえず水分、とらなきゃ」







と来る前に買って来たスポーツドリンクを取り出す。








あと……一応…お粥…作って持って来たんだけど…っ。








…………冷めちゃったかな。








ごほごほ、っとさっきから咳き込むはる君。








とりあえず、はる君のおでこに冷えピタを貼ろうとして、近付いて手を伸ばす。







すると急にはる君が目を開けて







「……あ……ゆむ?」







と掠れた声で私の名前を呼んだ。