「……なんで?」







顔を傾けて言う輝くん。




やっぱり可愛い。




きっと女子の私より、ずっと。










「…諦めてほしくなかったから」







「……本当に
 そう思ってる?そんな顔で。」






普通の顔を作っていたつもりだったけれど、全然ダメだったみたい。





多分今にも泣いちゃいそうな顔してる。










輝くんにはすべて見透かされてる。