遅刻は、ほぼ毎日のことで
授業はだいたい3時間目の
終わりには来る。
放課後も忙しく、話す時間さえないくらい。
そう考えるとはる君と会う時間がとても減った。
本当は寂しいけれど何も言えない。
今までが近すぎた、と自分に言い聞かせて。
千夏もまだ目は覚まさず、
毎日、お見舞いに行ってる。
お見舞いに行くその回数ごとに
千夏のお父さんは
細くなっているような気がする。
いつか倒れてしまいそうで、心配になる。
「―――――歩夢ちゃん?」
ぼけーっとしていたら後ろから声をかけられた。
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