「………傷付くよ。」 私の腕を片手でつかんで、もう片方の手で私の唇に触れながら言う。 「………こんなの… …傷付いたって…いい…。」 もう…汚れちゃったんだから。 「…………汚いもん。」 はる君がいま、どんな顔をしているかわからない。 だけど……、わからなくて良かったのかもしれない。 はる君の表情が見えてたら きっと…胸が傷むだけだから。