「そっか…、 丁度よかっ…たね。」 語尾にいくにつれて 小さくなっていった私の声。 今にも消えそうな声で言った。 なんだか涙が出そうになって 頭からタオルケットをかぶり 顔をかくした。 やらないで、なんて言えない。 一緒にいたい、 なんて……言えるわけがない。 ただの幼なじみ、だから。 ――幼なじみと恋人の境界線だから。