翌日、部活が休みだった。

 精華は花束を持って、理子が入院する病院へ。

 精華には緊張が走る。


――子ども警察官であることを、ばれないようにしないと。――

 確かに、圭輔の言うとおりであった。

 でも精華は、鈴乃の指示であることを確かめたかった。

 理由は、理子だけを逮捕しても、鈴乃が好き放題暴れまわるからだ。

 これじゃあ、高峯派の思う壺。

 それだけは防ぎたかった。


 何か月、緊張した日が続いたのだろうか。

 なんとかなっているのが不思議だ。